ここでしか食べられない完熟もぎり
普通トマトは青さを残して収穫します。
流通するうちに熟し過ぎるのを防ぐ目的で、あえてそのようにするのです。
しかしうちで農園の所在地は、大消費地・東京です。
そのため流通に時間がかからず、例外的に、すべてのトマトを真っ赤に完熟させ、鮮度も最高の状態でお届けすることができます。
この「完熟もぎり」が美味しさの秘訣。
一口食べれば感じる、濃厚な甘みとコク。そして別格のみずみずしさを生み出しています。
3つのこだわり栽培法と農薬
美味しさの秘訣は他にもあります。光合成、水、体に安全な天然物について日々研究を重ね、トマトの生命力を存分に引き出します。
農薬は次の仕組みで減らしています。まずハウスそのものの設計にこだわりました。熟練のトマト農家からのアドバイスを受けつつ、虫の侵入を防ぐ構造・緻密な湿度管理を準備。ビニールハウスの環境を良質に保つ努力を惜しみません。虫は物理的にシャットアウトし、菌は湿度をコントロールして増やさせません。これで農薬の量をグッと抑えられます。
その上で食用油など体に安全な天然物を使用。トマトの力を引き出しつつ、しぶとい病気や害虫に対処します。
ビニールハウスを光が入りやすい設計に工夫。さらに温度・湿度・CO2濃度・葉の枚数等にも気を配った繊細な管理によって光合成を促進。光合成量が増えれば、栄養や甘みもまた増してゆきます。
カルシウム、マグネシウムなどのミネラル分を豊富に含んだ深井戸水。飲用可能で安全です。この水をたっぷり与えることで、トマトが元気に育っています。
農薬を減らすため、食用の油(ヤシ油)や納豆菌などの天然物を積極的に利用。トマト本来の力を引き出しつつ病気や害虫を抑えます。また薬を使った土壌消毒はしていません。ココナッツの殻を繊維にした培地が土壌です。
東京都府中市紅葉丘3-49
10:00~17:00頃 シーズン中 毎日営業
※開店時期は、トマトが収穫できる12月中旬~翌年7月頃までとなります。その時期以外は休業しております。
※売り切れ次第、閉店となります。あらかじめご了承下さい。
※ごく稀に不定休をいただく場合があります。
1.甲州街道(国道20号)からあんず通りに入る。
※調布方面側からは入れないため、迂回してあんず通りに入ってください。
2.直進ののちファミリーマートのある角を右折。
3.直進してすぐ農園直売所があります。
※この道は住宅街で子どももいますので、徐行運転にてお願いします。
・西武多摩川線 多磨駅より徒歩10分
・西武多摩川線 白糸台駅より徒歩12分
・京王線 武蔵野台駅より徒歩15分
※いずれも真っ直ぐな道で分かりやすいです。多磨駅近くには銭湯や多くの飲食店もあります。
※武蔵野台駅・白糸台駅から歩くとき、旧甲州街道の近くの踏切で迷いやすいです。この写真を参照して下さい。
マインズショップ多磨店 様
〒183-0011 東京都府中市白糸台1-11-10
https://www.ja-minds.or.jp/store/detail/farmstand_ms_tama
府中特産品直売所 様
〒183-0056 東京都府中市寿町1-1 旧府中グリーンプラザ分館1階
https://www.ja-minds.or.jp/store/detail/farmstand_fm_fuchu
コープみらい寿町店 様
〒183-0056 東京都府中市寿町2-4-42
https://shop-mirai.coopnet.or.jp/shop/tokyo/coop_fuchukotobukicho/
ライフ東府中店 様
〒183-0005 東京都府中市若松町2-1-10
http://www.lifecorp.jp/store/syuto/634.html
※いずれのショップでも、特に午後には売り切れがございます。確実なご購入のためには、早めのご来店をお願いします。
※年末年始や緊急事態宣言下などでは営業時間に変更のある場合があります。
東京都府中市を東西に走る崖の道。「はけ」と呼ばれるこの崖線には、古くは湧き水が流れていました。
この清らかな水の恩恵にあずかりながら、うちで農園はおよそ400年前からこの地で農業を営んでいると伝わっています。
戦前においては、はけの下が湧き水を利用してワサビ田となっていました。一方で、はけの上は武蔵野の面影を残す栗林や茶。
さらに農家家屋では養蚕を行っていたことを身内が記憶しています。
しかし戦後は都市化の波に洗われ、田畑は消え、ふるさとの農風景が急激に失われてゆきました。
うちで農園もまた都市化の波を受け、戦後は業態を転換。農業以外の生業を始めました。
以来、畑で行われる「どんど焼き」や稲・麦刈りなどの行事を維持しつつ、専業農家ではなくなったのです。
それから半世紀以上の時が経ち、2017年、農業後継者が2年にわたるトマト農家での研修を終えました。
この年をうちで農園の「第二の創業」と位置づけ、農園も新たなスタートを切ることとなりました。
元々が農家なので全くの0からではありませんが、作業小屋もなく、設備や資金の面では1からのスタートでした。
2019年には先端技術を取り入れたビニールハウスが建ち、トマトの栽培に本格的に着手。
様々な失敗や試行錯誤を重ねつつも、多くのご支援・ご購入のおかげで農園の環境が着実に整ってきております。
私は平成元年に生まれました。平成三十年余りの時代には、グローバル化が大きく進みました。
「これからは英語力」「世界へ羽ばたこう」
そうしたメッセージがテレビや雑誌にあふれ、希望とともにグローバル化は語られてきました。
その一方で、希望のイメージとは裏腹に、平成にはどこか足元が崩れてゆくような「不安」が付きまとっていたのではないでしょうか?
経済の停滞は言うまでもなく、終身雇用も崩れ、人の働き方が岐路に立つことになりました。
都市部では田畑の原風景が消えてゆき、温暖化という環境問題を誰もが肌で感じることとなりました。
家族の形が変わり、共働き家庭が一般的になりました。ひとり親家庭・単身者も増え、孤食もまた普通の光景となりました。
心の病は急増しました。自殺者数もまた年間3万人の大台を超す年が続きました。
今でも鮮明に思い浮かぶ10代・20代を通り過ぎる中で、私にとってはこの足元の崩れが何より重要でした。
自身の生まれた家庭も離婚を経験し、また関わってきた子供や若年者にも、家庭の複雑な問題を抱えていたり、心の不調を経験する者がかなりの人数に登りました。足元の崩れは、嘘偽らぬ日々の実感としてあったからです。
世界に羽ばたく「翼」以前に、まず足元にある、生きてゆくための「根」の部分を再生しなくてはならない。
そう痛感していました。そしてこのような思いをもって過ごしてゆくうち、農業の底力に気付くことになりました。
食べものをつくるという根本の営み、農家や半農という古くて新しい働き方、自然環境を再生するポテンシャル、食育の充実、そして農作業の癒しや健康の効果。
まさに農業は生きてゆくために欠かせない「根」そのものだと思いました。
(そして決して甘いものではないこともすぐに痛感するのですが、、)
この発見ののち、トマトの先進農家をご紹介いただき、2年の研修を経て、自ら農業を始めました。
しかしまずは生産。農業は、生産があってはじめて価値が生まれてくる。
農業の師からのこの教えを守り、まずは生産体制をしっかり固めてより、農業の底力を発揮させる取り組みに本格的に挑みたいと思います。
日々トマトと向き合い、葉や茎はもちろん、根っこまでしっかり観察して何が足りないのか考える。
本を読み、他の農家と情報交換をし、トマトの生命力を高めて農薬を減らす研究を重ねる。
そのような技術の積み上げと同時に、新たなスタッフが集まり、必要な設備や資材が揃ってゆき、今まさにうちで農園は成長期の子供のようにぐんぐんと変化をしています。
まずは食べた人が心からみずみずしく美味しいと感じられ、健康になれるような生命力ある野菜をつくりたい。そしていつしか、そんな野菜を食べることを通じて、人が生きるための「根」の再生に繋がる仕組みをつくりたい。このような思いを込めて、「東京とまと よみがえり」を育てています。
小勝 正太郎(おがつ しょうたろう)
農園長 33歳
2010年
東京都外国語大学外国語学部 中途退学
自らはグローバルというよりローカル人材だと悟る。
(なのに外国語大学は農園徒歩10分の所にあります)
2014年
早稲田大学政治経済学部 卒業
地方自治ゼミに所属し、主に児童家庭福祉について学ぶ。
2015~2017年
東京都清瀬市の先進農家・関ファームにて2年間研修
トマトの栽培技術と農業者としての生き方について教えを受ける。
2017年~
うちで農園 第二の創業 農園長
保有資格:産業カウンセラー