【担当しました】東京外国語大学 基礎演習

東京外国語大学の授業(基礎演習、望月圭子教授)において、うちで農園が舞台となりました。

長引くコロナ禍の中、学生も健康面に悪い影響を受けています。
運動不足はもちろんですが、学生のメンタルケアや孤立化が多くの大学で課題であると捉えられているようです。

大学の8割「学生のメンタルケアが課題」とくに心配なのは2年生:朝日新聞デジタル 2021年9月19日
https://www.asahi.com/amp/articles/ASP9K6R9XP80USPT00B.html

そこで今回は「セルフケアとしての農業(園芸福祉)」というテーマで講義・実習を行いました。

まずは、緑と太陽の光の中で適度な運動をしてもらうために「葉かき」という農作業を体験してもらいました。
トマトの老化した葉をハサミで切り取ってゆき、過湿を防ぐとともに、新陳代謝を促す農作業です。

適度な運動が終わったら、とってきたダイコンと深井戸水で作った自家製・豚汁づくり。
採ってもらったトマトや焼きいもと一緒に、皆で昼食をとりながら園芸福祉について意見交換をしました。
望月教授のご研究の繋がりから、工学、環境学、医学の研究者さんたちとも合流しました。

①運動、②太陽光、そして③人との触れ合い(グルーミング)は、心の安定に繋がる「セロトニン」を活性化させます。
①~③のすべての要素が、農業体験には必然的に含まれています。



講義では、学生が農業と繋がることができるルートについて話しました。

自宅で緑と触れ合える家庭菜園の簡単なやり方、自分のペースで農業体験ができる援農ボランティア、農業アルバイトの探し方、農業サークル、農業体験イベント、農泊、東京農業のポータルサイトなどなど、盛りだくさんでした。
(講義スライドは以下からご覧になれます)



これまで授業はオンラインで行われてきたため、学生同士はじめて顔を合わせる場ともなりました。
初対面ということもあり、どことなくぎこちない始まりでしたが、最後は打ち解けた談笑が響いており安心しました。

生産者としては、トマトをまるかじりしてもらったときの「おいしい!」という驚きの声も大変嬉しかったです!